ここ数年、太陽光発電設備の盗難事件が増えています。
「太陽光発電設備の盗難って何が盗まれるの?」とお思いの方もいるかと思います。
太陽光発電設備というと、やはり目立つのは太陽光パネルなのですが、盗難の対象は実はそこではないのです。
盗難の対象は『太陽光発電設備に使われている電線ケーブル』です。
太陽光発電設備に使われるケーブルは銅製ケーブルであり、世界的な需要増やコロナ禍を受けて銅の価格は大きく上昇しました。
太陽光発電設備は規模が大きい設備となるため、使われるケーブルの太さや本数も多くなります。
そういう所に目を付け、近年では大規模太陽光発電設備に侵入し、銅ケーブルの窃盗を行う集団も現れています。
中でも被害が集中しているのは50kWの高圧発電所です。
産業用発電は2MWを超えるメガソーラー、50kW以上の高圧発電所、50kW未満の低圧発電所に大別できますが、狙われるのは50kW以上の高圧発電所です。
50kW以上の高圧発電所では低圧に比べると銅を使用したケーブルが長く、メガソーラーよりも警備が手薄であるため格好の標的となってしまいます。
立地条件にも狙われるポイントがあります。
まず人目につかない発電設備、電線ケーブルを沢山使用されている発電設備。
中でも近隣に住宅が少なく、人目に付きにくい場所が狙われます。
ほとんどの盗難は夜間に忍び込むケースが多く、数時間で電線ケーブルを切られて持っていかれます。
では、実際に太陽光発電設備の盗難を防ぐためには何ができるのでしょうか?
しっかりとしたフェンスを建てる、有刺鉄線を設けて侵入しにくくするような対応などあります。
一番はやはり監視カメラや遠隔監視装置などスピーカーなどの設備を監視する設備を導入するのが一番かと思います。
監視カメラがあることにより盗難の抑制にもなりますし、遠隔監視装置があることにより、
盗難時やそれ以外の時も設備の異常や停止の際の状況がしっかり分かるようにもなります。
とはいえ、相手も巧妙です。
監視カメラの死角を調べて、その位置から設備に侵入したりするケースも少なくないようです。
最近では警備会社により赤外線センサーを導入する設備もあったりと、警備対策の強化を行う設備もありますが
窃盗グループの手口とのいたちごっことなっている状況であると言う専門家もいます。
残念ながら、野外に発電設備がある以上盗難リスクをゼロにすることは難しいですが、まずはできるだけ「窃盗に入りにくい」と思わせる発電所にすることが大切です。
メンテナンスもこまめに行い、人の目があることを意識させると良いですね。
弊社ではSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの中で 太陽光発電に関する事業を展開していま
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