太陽光発電の定期的なメンテナンス義務

低圧太陽光発電の定期点検・メンテナンスの頻度の目安は、最初は設置から1年。それ以降は最低でも4年に1度行うことが推奨されています。

太陽光発電設備には、発電に必要な太陽光パネルやケーブルなどの部品と、建物とパネルを固定するための部品があります。

一般的に故障、トラブルの頻度が少ないため、太陽光発電のメンテナンスはほとんど必要ないと思われがちです。

しかし部品の経年劣化により、発電効率の減少や、太陽光パネルの落下による事故なども報告されているため、定期的な点検やメンテナンスが義務化されるようになっています。

太陽光発電設備の中でも故障が多い機材は、「パワーコンディショナー」です。なかでもパワーコンディショナーの換気フィルターがホコリやゴミなどで目詰まりを起こし、トラブルになるケースがあります。

また、モジュールは耐久性の高い装置ですが、それでも、故障・トラブルが起きる可能性があります。

要因の一つとしては台風やゲリラ豪雨、大雪、竜巻、落雷などの異常気象によるもので、太陽光パネルの架台やパネル自体が破損したり、損壊したりするケースがあります。

アレイは目視検査のみで行いますので、モジュールの破損・汚れの点検では、ガラス面の傷・割れや汚れ、モジュールの変色があるかを確認しましょう。

モジュールフレームの状態の点検は、フレームの変形や傷の有無を確認します。コネクタの勘合状態やケーブルの損傷・固定具合の有無

も確認事項です。また、架台に関しては、腐食やサビ、ゆがみ・変形がないか、架台ボルトの緩みがないか、架台基礎周辺の浮きや沈降の有無をチェックします。

接続箱は目視検査と測定で点検します。目視検査では外箱にサビや腐食がないか、固定ボルトに緩みがないかを確認する必要があり、

機器内部への水の侵入の有無、端子台の変色・変形・緩みの有無、サージアブソーバーの確認も行わなければなりません。

測定による点検項目は開放電圧、動作電圧、動作電流、絶縁抵抗(モジュール値とPCS値)、接地抵抗、I-V測定です。

次回以降に行う点検の参考資料として、その測定値も記録していきます。

モニターのデータ管理も大事な点検作業になり電量や消費量、売電量といった具体的な数値は、備えられたモニターで確認でき、発電量を

定期的に記録して過去から現在までの状況をチェックしておきましょう。

太陽光発電システムを安全かつ効率的に運用し続けるためには、定期的な点検・メンテナンスが必要です。

チェック内容の多くは専門的な知識を要しますが、日常的な目視点検であれば利用者自身も実践できます。

適切に点検を実施し故障を早期に発見したりといった結果にもつながるでしょう。

自分でトラブルを解決しようとせず専門の業者さんに点検をお願いしましょう。

弊社ではSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの中で
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